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江戸から平成まで ロジスティクスの歴史物語

内容説明

【第9回(2016年)住田物流奨励賞受賞】

「物の運び」、すなわちロジスティクスは、私たちの生活や産業に欠くことができない、まさに「縁の下の力持ち」である。その研究の第一人者である著者は、ロジスティクスが都市の形成や歴史の帰趨を左右してきた事例が多いという。

本書は、流通システムが確立された江戸時代から現在までの、特にロジスティクスが深くかかわった歴史を掘り下げ、さらにその将来を見通した。

同著者による 『みんなの知らないロジスティクスの仕組み』と同様、肩の凝らないロジスティクス入門書として、また、近現代史好きの方におすすめ。

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目次

第1章 江戸の街とロジスティクス
 都市の成り立ちと物資供給
 日本橋魚河岸の誕生と運河の整備
 米蔵・木場・魚河岸の移転
 日本橋から始まる現代の都心
 河岸と市と広場

第2章 江戸時代の廻船・舟運・陸の道
 江戸時代の物流幹線、廻船航路
 内陸の物流ネットワーク、河川舟運
 河川舟運が支えた仙台の発展
 街道を駆ける飛脚と塩の道
 文化を運び、神を運ぶ

第3章 明治時代の殖産興業と鉄道
 文明開化を体現した明治丸
 北海道の石炭輸送と幌内鉄道
 生糸輸出を支えた鉄のシルクロード
 物も人も運んだ軽便鉄道
 貨物駅、その誕生から再開発まで

第4章 太平洋戦争終結までの兵站
 富国強兵のための兵站基地と鉄道
 兵站をめぐる戦い、日露戦争
 転換点となった日本海海戦
 兵站で敗れた太平洋戦争
 兵站を科学した欧米諸国

第5章 戦後から平成までのロジスティクスの変遷
 用語の変化(兵站から、物流・ロジスティクス・サプライチェーンへ)
 トラック輸送の発展と都市内配送への進化(貨物輸送システムの変遷)
 施設整備とともに、システムづくりへ(都市物流計画の変遷)
 ビジネス・ロジスティクスの進展(企業のロジスティクスの変遷)

第6章 これからのロジスティクス
 ロジスティクスが直面している課題
 ロジスティクス復活への、きざしと期待

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