内容説明
急速で大規模な変化を続けている情報通信市場において昨今、覇権は情報通信事業者から、グーグルやアマゾンなどの、特にアメリカのIT企業へ移りつつある。本書で著者は、その規制が既存の通信業者、また国内のIT企業に厳しく運用されていることを指摘する。
また、固定系通信事業者と携帯電話事業者の経営状況のコントラストを比較しながら、本書は、このような市場構造をもたらしている日本の規制政策とその問題点、新しい課題を解明しようと試みている。
長く、情報通信政策の研究を続けてきた著者による、事業者・利用者・規制当局の議論の活発化を目指した問題提起の書。