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『そして街は観光の聖地となった』が日本商業学会賞奨励賞を受賞!

畢 滔滔 立正大学経営学部教授 著の『チャイナタウン、ゲイバー、レザーサブカルチャー、ビート、そして街は観光の聖地となった』が、2016年日本商業学会賞奨励賞を受賞しました!

畢 先生より、発表された受賞理由と合わせ、受賞に際してのコメントをいただきましたのでご覧ください。

このたびは栄えある日本商業学会学会賞(奨励賞)を受賞させていただき、大変うれしく思っております。

この、サンフランシスコの近隣地区に関する研究は、カリフォルニア大学バークレー校で在外研究の折に、ホストプロフェッサーに勧められて始めました。もともと1本か2本の論文を発表して終わる予定だった研究が研究書に仕上がるまでになり、さらに学会賞までいただけることになるとは思いもしませんでした。

受賞式において学会賞選考委員会委員長は、本書を評価したポイントとして2つをあげています。ひとつは、膨大な1次データと2次データを収集・分析して、サンフランシスコのマイノリティの住区(neighborhoods:ネイバーフッド)の歴史的変遷を明らかにし、そのストーリーの面白さを研究書で描き出した点です。もうひとつは、コンベンションセンターなどの大型施設を建設して観光客を誘引するというサンフランシスコ市当局の政策とは反対に、同市のマイノリティの住区のような「本物の場所」こそが観光産業の発展に貢献したことを指摘した点です。こうした指摘は、日本の観光産業の振興にも示唆を与えるとのことでした。

サンフランシスコは日本のどの政令指定都市よりも市域が小さいのですが、外国人観光客の数はラスベガスやホノルルをも上回ります。サンフランシスコの観光産業の高い競争力は、市当局の箱モノづくりやコンベンション誘致政策に対して市民が反対運動を繰り返し、さらに、差別され抑圧されたマイノリティが自らの人権を得るために闘ってきた結果、得られたものです。この経験から日本の地方都市は多くのことを学ぶことができるでしょう。

この本を執筆することになった経緯や思いについて詳しくは、下記にまとめてありますのでよろしければご覧になってみてください。

いきいきと人が暮らし、ダイバーシティとダイナミズムに富む街、サンフランシスコ

ダイバーシティと日本の街づくり

皆様からのご評価を糧に、さらに研究を深めてまいります。
今後もご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

畢滔滔

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