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外国人留学生の「就職・就労」と「採用・活用」

ダイバーシティ&インクルージョンの視点を踏まえた分析

外国人留学生の「就職・就労」と「採用・活用」
著者 古沢 昌之 編著
ジャンル 経営-人的資源管理・キャリア
出版年月日 2022/09/26
ISBN 9784561267706
判型・ページ数 A5・256ページ
定価 3,900円(本体3,545円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

わが国のグローバル戦略の一環としての「留学生30万人計画」は、2019年には日本で学ぶ外国人留学生の数が31万人強に達し、数字の上ではクリアした。しかしこの計画の「出口戦略」とも言うべき、留学生の「就職」に関しては、日本人学生と比べてかなり低い就職率となっており、かねてより問題視されている。

本書は、このような状況を受けて、日本の大学・大学院を卒業・修了した外国人留学生の日本企業における採用・活用をめぐる諸問題について、広範な分野の文献研究のみならず、日本企業、大学、そして留学生へのアンケート調査、ヒアリング調査を通して多角的にアプローチし、留学生の採用・活用をめぐる課題を浮き彫りにするとともに、その改革の提言を行っている。

すなわち、留学生を採用・活用することによる企業の「効用」として、「異文化シナジーの創出」「バウンダリー・スパナ―(文化の橋渡し役)」「内なる国際化」の3点を挙げ、それらの効用を企業が享受し、新たな価値創造へとつなげるためには、ダイバーシティ・マネジメント(ダイバーシティ&インクルージョン)が求められる、と指摘する。

「組織の多様性の向上」を標榜しながら、外国人留学生の採用・活用に関して悩み模索を重ねている日本企業、また留学生の支援にあたる大学の担当者に向けて、変革へのヒントを提供する。

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目次

第1章 国民文化の多様性とそのマネジメントに関する理論的考察
第2章 わが国における外国人留学生の受入れと就職を巡る状況
第3章 日本の大学のキャリアセンターに対するアンケート調査報告―外国人留学生の「就職状況」と「就職活動支援」について―
第4章 日本企業に対するアンケート調査報告(1)―外国人留学生の「採用状況」と「採用活動」について―
第5章 日本企業に対するアンケート調査報告(2)―外国人留学生の入社後の「人的資源管理施策」と「働きぶり」について―
第6章 外国人留学生に対するアンケート調査報告―外国人留学生の「就職活動」「就職内定」を巡る状況と「大学・企業への要望」
第7章 外国人留学生に対するヒアリング調査報告―「就職活動で苦戦する背景」と「大学・企業への要望」及び「後輩の留学生への助言」:M-GTAによる分析―
第8章 元外国人留学生社員に対するヒアリング調査報告―「仕事上の苦悩」と「インクルージョンの促進要因」を巡る状況、「経営・人的資源管理に対する不満」及び「キャリア展望」:M-GTA(Modified Grounded Theory Approach)による分析―
第9章 大学と企業の取り組みに関する事例研究
終 章 本書の総括と大学・企業・留学生に求められる変革

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